不具合解決

Googleドライブでオーナー変更後にファイルの移動や削除ができなくなった

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どんな操作をしてエラーになったか

個人でGoogleアカウントを複数持っており、それぞれのGoogleドライブに色々とファイルを格納していました。

フォルダとファイルの整理のため、一方のGoogleドライブのフォルダをまるっと、もう一方のGoogleドライブへ移動(共有)しました。

そのあと中身のファイルを整理しようとしたら、ファイルの「移動」や「削除」がなぜか選択できないという状態になってしまっていました。

上記のような、ファイル名などが一覧の形式で並んでいる「リストレイアウト」では「オーナー」も表示されていてどのアカウントがオーナーなのか分かりやすいです。想定外で、移行前のアカウントがオーナーのままになっていました。

原因

以下の操作を実施していないことが原因でした。

  • フォルダやファイルに対して「オーナー権限の譲渡」という操作が必要。
  • フォルダをまるっと移行するときは、上位のフォルダだけでなくて、配下のフォルダやファイルに対しても個別に「オーナー権限の譲渡」を実施する必要がある。

ここからは補足的な説明なので、解決方法だけ知りたい方は次の見出しの「解決方法」のところまで飛ばしていただいても大丈夫ですが、Googleドライブ上のフォルダやファイルには「オーナー」が設定されています。

例えばGoogleドライブの無料版であれば、15GBまでファイルなどを保存することができます。あくまでイメージの話になりますが、15GBの器が自分に割り当てられており、オーナーとなっているファイルがこの15GBの器に格納されている状態です。

ファイルを共有されている編集者などは、オーナーの15GBの器の中へアクセスして閲覧や編集をしていることになります。

オーナーを変更するためには、今の15GBの器から、別の15GBの器へファイルを移行する処理が必要になります。

このへんの関係で「オーナー権限の譲渡」という操作が必要なのですが、前知識がないまま私は移行を進めてしまったため、うまくできませんでした。

解決方法

手順を記載します。

① ファイルの共有

もしまだ移行後のアカウントにフォルダやファイルを共有していなければ、共有します。

② 移行前のアカウントでファイルを探す

移行前のアカウントのGoogleドライブで、対象ファイルがすぐに見つかるのであれば次の③に進んでください。

私の場合、不適切な操作をしていた影響なのかファイルが見つかりませんでした。もし見つからなければ、以下の2つの方法のどちらかで探します。個人的には①の方がやりやすかったです。

  • 「owner:me」と入力して検索  または、
  • 自分がオーナーであるファイルが対象だと検索オプションで設定

③ オーナー権限の譲渡

上記で探して見つかったファイルで「共有」を選択して進むと、「オーナー権限の譲渡」が表示されているのでクリックします。移行後のアカウントに対してメールが配信されます。

【複数ファイル選択による一括操作】

複数のフォルダやファイルを選択して一括でオーナー権限の譲渡をすることも可能です。ただし、選択しているものが多すぎるとエラーが発生します。環境によりけりなので参考までに、私は1MBくらいの画像ファイルを30個くらい選択して一括で操作したときは問題なく実施できました。

④ オーナー権限の譲渡の承認

移行後のGoogleドライブ上で該当ファイルを探し、「共有」から「オーナー権限の譲渡を承諾しますか?」へと進んで承認します。

必要に応じて、移行前のアカウントから今後は該当ファイルにアクセスすることがないようであれば、権限を外します。

 

以上です。お疲れ様でした!